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編笠門

凛とした佇まいの中に、どこか可愛らしさを感じられる編笠門です。

 

編笠門の多くは露路に(茶庭)ありますが、家の入り口の門として銅板葺きで造りました。

編笠門|大屋工務店

どこを見ても曲面しかない造り。

さらに屋根の先端と、てっぺんでは曲面の度合いが変化していくので、一段ずつそりの角度が異なります。

製作するのに非常に手間が掛かりますが、それに比例して出来上がった形は感動を与えます。

古いものに光をあてる

門扉は既存のものを再利用しました。

金物も実に良くできているものでしたので、もちろん再利用。

隣の潜り戸には最新の電気錠をつけて、セキュリティもしっかり。

門の脇の塀

板塀は杢目の詰まった杉を使用しました。

張ったばかりの杉の色もいいですが、経年変化すると今より落ち着いた色味になります。

また、板塀が腰上なのは、雨水が地面に落ちた跳ね返りで腐食しないようにするためです。

 

腰下の基礎は、左官職人による大磯砂利の洗い出し仕上げ。

石を積み上げるのとはまた違う、職人の手による洗練されたデザインです。

欄間彫刻は、さりげなく『苺の実と葉』があしらわれています。

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